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白百合衆は、2006年3月に解散した「月刊ヘップバーン（黛まどか代表）」において、「ヘップバーン俳句賞」を受賞したメンバーにより組織されています。 俳句座☆シーズンズでは、会員指導及びマンスリー投句選者を務めます。 |
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＜鈴蘭衆＞
「鈴蘭衆」は、「白百合衆」が年間の実績等を考慮して選ぶ、 「シーズンズ俳句賞」受賞者であり、白百合衆のサポート役として 句会指導等にあたっています。 |
菅野奈都子 太宰府天満宮は行くたびに発見がある。伝教大師に伝えられたという新しい形式の仏塔は、我が国に八基あるうち、 九州には一基という貴重な建造物だった。 |
声高 厄除の瓢箪たわわ秋日和 一の橋二の橋水の澄みにけり 千年の樟の枝振り天高し 撫牛の撫でまはさるゝ秋暑かな 菓子焼いて恋の話の声高に |
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松下美奈子 八月豪雨から復興した店が次々に再開し、町には明るい話題が増えた。 そんな中での三線ライブ。島唄に込められている先人たちの訓えを学んだ豊かな秋。 |
復興 山城の零れて香る葛の花 鵙鳴くや三日三晩の熱下がり 復興の通り菓子焼く香り満ち その唄に島の訓へや星月夜 三線の唄のつづきを月鈴子 |
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高尾早弓 スーパーで鰯のハンバーグが２個入り63円、４個入り198円、２個は少ないし４個は多いとしばらく迷いましたが、２個入り２パック買って帰りました。賞味期限は同じでした。 |
太平洋 乗換の駅にパイ焼く匂ひかな 秋夕焼もう人乗せぬ観覧車 虫の声やうやく揃ふ申請書 さやけしや小さく鳴れる鍵の鈴 レモンティ玻璃の向うの太平洋 |
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石井優美子 秋が深まってくると、祖母のきのこ汁と山栗ごはんを思う。祖父が山で採ってきたものを、祖母が丹念に拵えていた。山の幸の慈味。手仕事の尊さ。 |
水の秋 魚影のひとつ後れに水の秋 星月夜テントの内の影親し 日曜のラジオ番組松手入れ 午後の日のふくらみにパイ焼かれをり 鵙猛る眩しすぎたる湖の昼 |
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堤亜由美 最近、ある俳人の方から俳句鑑賞と自句自解をまとめた本をいただいた。いかに俳句は鑑賞力が大事か。名句に名鑑賞あり、と思う。そして俳句に滲み出るその人自身の生き様。 やっぱり俳句は面白い。 |
透明の 秋暑し石の蛙の動かざる 身に入むや芭蕉の胸の頭陀袋 その話根も葉もなくて鵙の贄 近づくと見えて遠のく秋の山車 色なき風に透明のマント欲し |
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降矢とも子 大船渡で行き先をタクシーの運転手へ任せたら、陸前高田へ案内して くれた。整地された区割りに並ぶ新しい建物が、あの日の事を何より 物語るようだった。 |
稲雀 須磨よりの客を見送る月夜かな そのときは津波ここまで稲雀 台風が来る旅の荷を詰めなほし ご自慢の天火オーブン菓子焼くる 復原の豪農の家鵙日和 |
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