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桐山陶子 我が家のプードル12歳のタツキチが、先月右後足筋断裂！手術、一週間の入院で退院してきた。まだ足を付けられなくてひょこひょこ歩く姿が痛々しい。 人間の倍の治療費でびっくり〜だからちゃんと歩けるようになって欲しい。 |
ほろほろと ほろほろと零るるものに秋惜しむ ねんごろに淹れる珈琲今朝の冬 侘助や後ろ姿の父の影 スエードの彼の帽子に煙草の香 時雨るるや途切れとぎれのサキソフォン |
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宮沢恵理 あまりアニメを観ることのない私ですが、「ラーメン赤猫」にはまりました。何も考えなくて楽しめて、なにげない動作が本物の猫っぽかったり、 ときに小さな感動もあり。猫が調理し猫が接客するラーメン店の物語に癒されています。 |
八軒家浜 秋惜しむ八軒家浜船着場 病室の身の上話木の実落つ 紅葉且つ散るこの先は座禅堂 二つ目は部屋に戻つて食ぶ蜜柑 口つけるだけの乾杯冬薔薇 |
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美智子 年末年始に向けてのやるべき事柄に追われる、気忙しい日々がやって来ました。 具沢山の温かいスープに、心身共に癒される今日この頃です。 |
冬菊 子供会はじまる蜜柑真ん中に スエードの帽子目深に老紳士 冬菊や薄日もれくる母の庭 振る舞ひの酒のことさら越の秋 話はづむ媼と翁小春かな |
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山本ゆうこ 近所のワインショップで行われたオレンジワインの試飲会。オレンジの濃淡は黄葉のようで味わいだけでなく目でも楽しむことができた。 まもなくホットワインがメニューに加わる。 |
王子稲荷 なで肩のワインボトルや秋惜しむ 懐メロの流るる酒場秋暮るる ポルシェ乗りつけスエードのハイヒール 広重忌王子稲荷の空真青 お茶漬で済ます昼餉やちやんちやんこ |
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角田智子 今年も文学賞吟行会とシーズンズ特別句会が青空の中行われました。温泉に入って夜遅くまで俳句談義ができるのも普段の忙しさを忘れてホッとするひと時でした。 そして仲間っていいなぁって思える２日間となりました。 |
蜜柑 鉄塔の並ぶ山並み秋気澄む 水の面に波紋のこして秋逝けり オルゴールの音ゆつくりと冬に入る 「お接待」と婆より貰ふ蜜柑の香 ペンキ屋の刷毛の大小文化の日 |
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和田始子 岐阜市内に残る唯一の渡し船「小紅の渡し」に出かけた。 左岸から右岸に渡り、堤防に座って、しばらく長良川や岐阜城を眺めた。気のいい船頭さんにちょっとしたお接待をいただき、楽しい一日となった。 |
遠まなざし 蜜柑むく普通列車に向かひ合ひ 貝塚の跡てふ標犬雲雀 スエードの靴の降り立つ車寄せ トンボ池バッタが原も冬に入る 鷹匠の遠まなざしに風の音 |
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釈 定子 「めんどくさい」が口癖で、何処へも行きたくない私が夫の付き添いで旭川まで出掛けた。お天気に恵まれ片道四時間。お天気に恵まれ気持ち良かった。 山又山の中を紅葉が美しかった。 |
帰り花 今日母の命日けふの帰り花 片減りのシューズ勤労感謝の日 一村に施肥の匂へる雪催 髭蓄へてスエードのサイドベンツ あの頃の話堰切るおでん酒 |
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川口しのぶ 鳥が運んで来た種から育った柿の木に、今年は１５個の実をつけてくれた。渋柿の為、毎年は鳥の餌としてきたが、今年は収穫のあと蔕に焼酎を付け渋抜きに挑戦。 １０日ほど寝かせて、甘くなるのを待っている。 |
小鳥くる 蜜柑狩どの日向にも人の声 やはらかき冬日あまねし父母の墓 膝の上にひらく歳時記小鳥くる 香久山の親しき高さ鳥渡る 昼の灯の仄と尼寺初しぐれ |
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