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白百合衆は、2006年3月に解散した「月刊ヘップバーン（黛まどか代表）」において、「ヘップバーン俳句賞」を受賞したメンバーにより組織されています。 俳句座☆シーズンズでは、会員指導及びマンスリー投句選者を務めます。 |
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＜鈴蘭衆＞
「鈴蘭衆」は、「白百合衆」が年間の実績等を考慮して選ぶ、 「シーズンズ俳句賞」受賞者であり、白百合衆のサポート役として 句会指導等にあたっています。 |
菅野奈都子 ｢松江水郷祭｣花火大会へ。松江の発展と宍道湖の安全を祈願し、灯籠を流して舟の上で句会を催していたものに花火を加えたのが起源という。湖から揚がる一万発の花火の迫力と美しさは圧巻だった。 |
指先 酒蔵の白壁伝ひ片かげり 大花火果てて水面の揺れやまず 綾取りをすくふ指先秋立てり クレヨンで塗り潰す海終戦日 眠られぬ旅の泊りや初嵐 |
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松下美奈子 長崎との交流が深い天草には、被爆者手帳を持っている人が少なくない。私の友人も被爆者二世のひとり。あの焦土から立ち上がった長崎は、再生の地であり祈りの地。 |
命 喘ぎつつ来て龍神の岩清水 一病の夫とくぐれる茅の輪かな 八の字にくぐり鬼灯購ひぬ いや高く舞ひたる鳶や初嵐 その樟の命かがよふ長崎忌 |
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高尾早弓 ポイントで珍しく特急に乗ったところ、座った瞬間に寝落ち終点で目覚めました。乗り心地がよくて快適なお昼寝ができたようです。 まったく記憶にないのが残念です。 |
一人席 早退けの茅花流しに吹かれゐる 紫陽花の窓の明るき一人席 波音の満ち潮らしく葭簀小屋 引き潮のアンクレットを光らする 橋の名の平家のゆかり初嵐 |
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石井優美子 プレーンな味のブレッドを二枚スライス。一枚にクリームチーズを塗り、無花果をのせ、乾燥バジルをちらし、レモン汁と蜂蜜をかけてもう一つのパンでサンドします。 初秋のお茶時間、お友だちとの語らいのおともに。 |
明ける 蓮の花明けるを知らぬ水の底 星涼し島の言葉にうたふ唄 風鈴やこれからのこと夫に問ひ 近道は草分ける道姫女苑 初嵐トトロの森の木の匂ひ |
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堤亜由美 大学生になった娘は、あっという間に新しい世界に馴染み、目一杯予定を入れては交友関係も広げているようだ。今しか出来ないことを思い切り楽しんで欲しいという思いと、そこはかとない淋しさが、例年以上に秋の気配を捉えているこの頃。 |
月上がる 片恋のままに消えゆく水着跡 夫の留守子の留守夏の月上がる もらはれて行ける鉢植秋澄めり 紫蘇の香や夕風に母呼びにゆく アカンサス縦笛吹いて子の通る |
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降矢とも子 良性発作性頭位めまい症に続き寝違えらしき首痛。地味に体調不良が 続くが、自分を労われというサインだと思っている。そろそろ、かかり つけ医が必要かな。 |
炎帝 ヒーローもマドンナも老い星祭 言ひさして引つこめてゐる暑さかな 日本列島炎帝の大得意 留守番の犬が気がかり初嵐 濡れぬやう波追ふあそび終戦日 |
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