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白百合衆は、2006年3月に解散した「月刊ヘップバーン（黛まどか代表）」において、「ヘップバーン俳句賞」を受賞したメンバーにより組織されています。 俳句座☆シーズンズでは、会員指導及びマンスリー投句選者を務めます。 |
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＜鈴蘭衆＞
「鈴蘭衆」は、「白百合衆」が年間の実績等を考慮して選ぶ、 「シーズンズ俳句賞」受賞者であり、白百合衆のサポート役として 句会指導等にあたっています。 |
菅野奈都子 隣町に葡萄狩りへ。鋏とかごを手に園を回り、収穫するのは楽しい。店頭のシャインマスカットと無花果も購入。みずみずしいフルーツで長引く残暑を乗り切りたい。 |
ひぐらし 玉砂利の音をこぼして今朝の秋 秋の新色横顔の愁ひかな 乗継ぎの立食ひうどん秋の昼 ひぐらしや膝に畳める衣の嵩 手鏡の青空二百十日かな |
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松下美奈子 久しぶりに鹿児島（鶴丸）城を訪ねたら御楼門が美しく復元されていた。武士の世に終止符を打ったとされる「西南の役」。明治10年9月24日に生涯を閉じた西郷さんは、今なお鹿児島県民の誇り。 |
秋のこゑ 職人の西瓜に集ふ小昼かな かなかなや湯治の宿の談話室 蓮の実飛んで復元の御楼門 城垣の弾痕しるき秋のこゑ 西南の役の終の地天し |
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高尾早弓 手術直前にやっぱり手術したくないと言いだした叔母。なんとか納得してくれた翌日の回診の後「あんな若いかっこいい先生に手術してもらえてよかったじゃん」 「あらまあ、あなた、焼餅焼いてるの？」違います。 |
吾妻線 露天風呂ひとり占めして虫の秋 新涼の生まるる橋を渡りけり 山粧ふ飲泉水の舌を刺し 山宿のひとりの時を河鹿笛 秋の新色手鏡に湖映す |
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石井優美子 秋の青魚でオイルサーディン。酒と塩をふり、ローリエとローズマリー、ディルは多めに。唐辛子とにんにくとオリーブ油の低温で煮込む。おにぎり、パスタ、サンドウィッチに。 |
檸檬 秋の新色傾げたるベレー帽 石段を下りて裏路地夕化粧 病身を貫いてゐる檸檬の香 水の秋観音堂へ渡る橋 銀漢をうねらせてゐる奥穂高 |
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堤亜由美 新紙幣発行より2か月。ようやく新紙幣が流通し始めた感がある。最初はなかなか使えずにいたが、ついにお財布の中身が全て新紙幣、という場面も。人は慣れるもの、とつくづく。 |
草の実 秋の新色また恋をしてゐたる 行きずりの人の会釈や夕かなかな 秋風や掃き癖つきし棕櫚帚 草の実や使わぬままの新紙幣 二百十日闇の底より風沸いて |
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降矢とも子 今年の二百十日は８月31日。まさに台風10号の襲来。 自宅近くの川の様子が何度もテレビに映る。 実被害はなかったが、緊張する時間だった。 被災された皆様にお見舞い申し上げます。 |
一合 逃げどころ無き炎天を布教の徒 秋の新色背伸びして副都心 約束の雨の日ばかり鳳仙花 読みさしの本が三冊休暇果つ 蜩や一合ばかり米を磨ぎ |
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